2011年1月11日火曜日

Term 2 始まる!!

ついに2学期が始まりました。
そんな今日は宿題のペーパーを朝の5時くらいまでやってたのでオネム。
本当に、我ながらいい加減このLast minuter具合を改善したいです…
ただ先日友人に、「Last minuterは一生Last minuterらしいよ。」と言われました。

Managementとか一生出来ないんだろうか。それは大分困りますね…。

今期前半の授業はAnimal Health EconomicおよびStatistical Method in Epidemiology。
何と授業はその2科目だけ!!
週にそれぞれ18時間と12時間!!
なんて濃密なカリキュラム。
前者は獣医の大学、後者は熱帯医学校で授業です。

今日は早速Animal Health Economicの授業でしたが
予想に反してかなり面白い授業でした。
大学時代もちょろーっと獣医経済的な授業もあったような…?気もしますが
勉強していくことはもっともっと広い概念のようです。

僕は経済学についてど素人なので当たり前なのかも知れませんが
経済は人の行動基準になっていて
(お金がより儲かる市場で鶏を売るとか…)
人の行動は病気の発生に大きな影響を与えます。
(鶏を市場Aで売るために移動すると鳥インフルエンザウイルスもそれに伴い移動するとか…)

そんな中でインフルエンザウイルスが移動するから市場Aには行くな!というルールを作ったって
鶏商人たちはそれには従わないでしょう。(儲かるから)

じゃあどんな方法で感染症をコントロールしましょうか。
といった(ほんの序章ですが)事を勉強するみたいです。
う~ん面白いですね~リアリティーがあって!

後はどうやったら農家が病気の発生を素直に連絡するようになるか、とか。
これは政府からの補償だとか様々な問題が絡んでてやはり経済的な問題。
う~んAnimal Health Economicはかなり範囲が広そうな分野だ。

ところで日本のお隣韓国の口蹄疫が本当に大変な事になっています。
既に殺処分対象の家畜も130万頭を超えたとか。
大分前からワクチン接種による封じ込め作戦に切り替えましたが
はっきりした効果が出てるのか、ちょっと何とも言えません。
それよりワクチン接種の効果の是非について疑問が上がっている、という韓国のニュースが気になります。
もちろん大事な議論ですが
こんな大発生している状況で揉めてる場合ではないですし。

ワクチン接種の評価は世界でもコンセンサスが得られていない未熟な分野。
接種方法によっても効果は変わるだろうし
どんなファクターが影響を与えるかもきちんと評価されていません。
じゃあきちんと評価して議論しようよって
口蹄疫の被害を経験した日本はもっと積極的に動いても良いのに! と思います。

ちなみに僕の勉強するLSHTMで数年以内に口蹄疫ワクチン接種の評価のプログラムが始まるようです。
トルコとイランをフィールドに実際の今後の口蹄疫発生時のデータを基に
どんなワクチン接種が効果があるのか、などなど評価するよう。
かなり興味深いです。
ちなみにこれに対するPhD奨学生を募集しています。
応募資格は
獣医師でMscレベルで疫学を勉強していること。途上国の経験があれば尚良い。
興味がある方は是非!
http://www.lshtm.ac.uk/prospectus/funding/bloomsbury_foot_and_mouth.html
このプログラムのコラボレーターは僕の指導教官で
僕も応募しようと思っていましたが、やめました(笑)
でも良いプログラムだと思う!
同級生のトルコ人に、絶対応募した方が良いよ、って猛烈にプッシュしておきました。

国内侵入を防ぐのも大事だけど
もっともっとアジアや世界の感染症問題について根本的理由を考えて
日本は積極的にアプローチして欲しい!それが日本の為でもあるんだから!

0 件のコメント:

コメントを投稿